オリジナルプリントグッズ工房 MAKE ONE|吉田一成さん

小売業

オリジナルプリントグッズ工房 MAKE ONE|吉田一成さん

代表

企業内起業で、変革のきっかけをつくりたい。

カリスマ経営者の孫に生まれて。

2017年7月、《創業チャレンジショップ》に、『オリジナルプリントグッズ工房MAKE ONE』をオープンした吉田一成(かずしげ)さんは、『株式会社ヨシダコーポレーション』の取締役でもあります。同社は、一成さんの祖父、故吉田末男氏が、1955年に創業した印刷会社(創業時は『吉田写真製版所』)です。…

東日本大震災と、祖父の逝去で…。

――関心がなかった『ヨシダコーポレーション』を継ぐ決心をした動機は?

とくに、これといった直接の動機はありません。“周囲の空気”というか、“何となく”というか…。…

――『吉田カラーシステム』というのは、どういう会社ですか?

プリ・プレス(印刷の前工程)、つまり製版ですね。それと、印刷をやっている会社です。

――そこで、何をされていたのですか?

営業です。2年後に東日本大震災が起き、もともとガンの治療をしながら頑張っていた祖父の体調が急激に悪化して、8月に亡くなりました。…

いきなりの取締役就任も想定内?

――グループ会社とはいえ、『吉田カラーシステム』と、『ヨシダコーポレーション』とでは、会社の規模が全く違います。「そう遠くない将来、この会社の社長になるのか」と思うと、腰が引けませんでしたか?

そう、全く違いました。でも、あまり悩まない性格なんです(笑)。…

――やはり、最初は営業を?

いえ、印刷のオペレーターです。…

――いくつかの昇進を経ての取締役就任だったのですか?

いえ、無役からいきなりです(笑)。

――戸惑いはありませんでしたか?

現場は、ひと通り経験しましたが、会社も、現場での昇進を考えていたわけではないと思います。…

取締役としての初仕事は、企業内起業。

――《創業チャレンジショップ》出店のきっかけは?

昨年、営業次長の発案で、タペストリーや壁紙(大判出力)とか、Tシャツとか、缶バッジのオリジナル・プリントをやることになり…

――取締役としての初仕事が、企業内起業ですね。

会社として、このショップをもって“変革”というつもりはありませんが、蟻の一穴というか、きっかけになればとは思っています。…

“発進力”が決め手になる1年間。

――オープンしたばかりですが、感触としては、いかがですが?

《創業チャレンジショップ》のおかげで、早々と“街なかのショップ”が実現しました。しかし、それだけでは…

――『MAKE ONE』ならではの魅力とは?

まず、小ロットへの対応です。Tシャツ1枚、マグカップ1個から、リーズナブルな価格でオリジナル・デザインを提供します。…

――“発信力”とおっしゃいましたが、具体的には?

ホームページ、SNS、地元紙やフリー・ペーパーへのニュース・リリースなど、発信する手段は色々あります。…

『MAKE ONE』のブランド化も視野に。

――いま、何か計画していることはありますか?

あるプロ・スポーツ・チームのオリジナル・グッズを企画・製作・販売する話を進めています…

復興というより、変革へのチャレンジ。

――最後にお尋ねします。一成さんの個人的な実感として、復興は進んでいますか?

郡山に限らず、東北の多くの自治体は、東日本大震災がなくても、衰退傾向にありました。…

オリジナルプリントグッズ工房 MAKE ONE 代表

吉田一成

所在地
福島県郡山市中町 10-6 チャレンジショップ内
TEL
070-2015-8192
E-Mail
makeone@gmail.com
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