Orange bird

起業家紹介 [ Orange bird 主宰 Aya Miyazaki ]

気軽に参加できるイベントで、着物の楽しさを。

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“原点”は、祖母と観ていた『水戸黄門』?

「時代劇が好きな祖母と一緒に、よくテレビの『水戸黄門』を観ていたのですが、お殿様とか、お姫様とか、忍者とかの衣装が、子供心にカッコよくて…(笑)」──着物ビギナーズサポーター、Ayaさんの“原点”かも知れません。「でも、外国に憧れてもいて、洋画を字幕なしで観たり、英語を生かした職業に就きたかった」ので、大学では英語・英文学を専攻。外国人に日本語を教えるボランティアで、「日本人が、日本の文化を知らなすぎる」ことを痛感したそうです。そんな大学生時代、Ayaさんは、着物の雑誌に目を通したり、呉服屋さんを巡ったりしていました。しかし、「奥に連れていかれて反物を巻かれたり、欲しくないキラッキラの帯を薦められたり、学生でお金がなさそうに見えたのか相手にされなかったり」で、けっきょく、社会人になるまでに買ったのは、帯とセットの浴衣を2着だけでした。就活でも、呉服専門店の説明会に参加し、面接も受けましたが、色々あって、就職したのは大手住宅メーカー。その後、専門学校(広報担当)、建材卸会社勤務を経て、2018年3月、念願の着付け教室『Orange bird』をオープンします。



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勤めながら、着付けを習い続けて…

──ということは、着付けは、勤めていた頃から習っていたのですね?

大学を卒業して3年目、専門学校の広報を辞めたあと習い始めました。6年間勤めた建材卸会社の5年目頃には、着付けを教える資格を取得していて、漠然とですが独立を考え始めていました。建材卸会社を辞める少し前、女性を対象にした講座《プチ起業カフェ》(『福島銀行』主催・郡山市特定創業支援事業)を受講したのですが、「創業を考えている女性が、こんなにいるんだ!」と、びっくりしました。会社を辞めたのは2017年の7月で、その秋、《こおりやま創業塾》(郡山市創業支援事業)も受講しました。《プチ起業カフェ》は、仕事のあとの2時間が3回でしたが、《こおりやま創業塾》は全6回で、1回が午前9時から昼の休憩を挟んで午後4時まで。内容もかなり濃くて、とくに「会計・税務の基礎」などは、“基礎”のはずなのに、よく分かりませんでした。お金の話は苦手かも…(笑)。


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着物に親しむイベントを開催しながら。

──『こおりやま創業塾』は、2017年の秋でしたね。そのあと、教室のオープンまでは?

『co-ba koriyama』で知り合った『ClayLife more&better』のオーナーさんが声をかけてくださり、《こおりやま創業塾》直後の2017年12月7日、郡山市鶴見坦にある住宅展示場をお借りして、共催で《着物女子とクレイ好きの集い》を開催しました。『Orange bird』の記念すべき最初のイベント《キモノに恋した女子の集い》です。『ClayLife more&better』さんは、Clay(泥)を使ってパック等する美容系サロンですが、当時は、私同様、まだサロンの場所が決まっていなかったのです。その後も、さまざまなイベントを開催してきました。2018年3月17日、『ClayLife more&better』さんのサロンがここにオープンし、私も、このスペースをお借りしてレッスンを行っています。



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《ピッチイベント》で、事業プランの精度アップ。

──3月には、創業者・経営者等交流《5分で事業を語る! ピッチイベント》で、優秀賞を受賞されていますね。“ピッチイベント”とは?

短い時間で事業プランを発表する催しです。当日は、発表者が5名で、オーディエンスが27名。5人の発表内容は、「福島の将来を担う『ギネス世界記録』挑戦者を発掘したい」、「犬と暮らすために一番大切なこと」、「メディカルラリー」、「郡山初、クレイセラピストのいるお店」、そして、私の「キモノビギナーズサポーター」と、バラエティー豊かでした。発表するだけでなく、事業プランの精度を高めるためのオーディエンスとのやりとりもあったので、色々な気づきがありました。私が受けた2つの講座や、『coko コワーキングスペース コオリヤマ』は、とってもありがたい存在でした。実務的な知識の習得もさることながら、色々な人とお知り合いになれたことが、何よりの収穫です。




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“Kimono beginner's supporter”を名乗る理由。

──名刺に、“Kimono beginner's supporter”とありますが?

原則として、金曜の夜と土曜日のレッスンは、この教室で行っていますが、教室というスペースにとらわれず、SNSをフルに活用し、色々な場所で、色々な企画のイベントを開催して、着物の魅力に触れていただく機会をつくっていきたいので、あえて、
“Kimono beginner's supporter”を名乗っています。多くの女性が、着物に関心はあっても、作法とか価格とかの“敷居の高さ”を意識して、ためらっておられます。でも、もっと気軽に着物を楽しんでよいと思うのです。価格的にも、フォーマルな場に着ていく着物はともかく、日常的に着る着物は、洋服と変わりません。いま私が着ているのも、越後の片貝木綿なのですが、仕立て上がりで3万5千円くらいでした。流行に関係なく着続けることができるので、洋服よりリーズナブルかも知れません。着物の魅力に触れるお手伝いをすることで、ひとりでも多くの人が、日常的に着物を楽しんでいただくようになれば、うれしいですね。



カジュアル感覚の“着物屋さん”をつくりたい。

──会計・税務のことは苦手、とおっしゃいましたが、起業となると、採算を考えないわけにはいきません。ビジネスとしての展望は?

私の場合、レッスンだけでやっていくのは難しいでしょうし、そうは考えていません。ビジネスとしての展望というより、着物好きとしての夢なのですが、将来的には、「洋服屋さんのような着物屋さん」をつくりたいのです。20代~30代半ばくらいの女性に、普段着の洋服をお買いになるのと同じカジュアルな感覚と、ムリのないご予算で、気軽にご利用いただける“着物屋さん”という意味です。本格的な着物は、あるていど経済的な余裕ができてからの楽しみにとっておいて、まずは、普段着の洋服感覚で、ちょっとおしゃれな着物ライフを、気軽に楽しんでいただく──そのための“着物屋さん”です。


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ウォーキング・イベントに、着物とスニーカーで。

──Ayaさんご自身も、着物を普段着に?

はい。つい最近も、ウォーキング・イベント《ONSEN・ガストロノミー ウォーキング in 会津若松 2018》に、着物で参加しました。

──ウォーキング・イベントに、下駄を履いて?

いえ、スニーカーです。リュックも背負いました(笑)。飯盛山から東山温泉まで約7㎞のコースにある6つのチェック・ポイントを巡るウォーキングなのですが、坂道があったりして、案内にも「歩きやすい服装で」と書いてあったので、下駄では叱られると思って…(笑)。



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〒963-8851 福島県郡山市開成2丁目30-8 102号 ClayLife more&better内

TEL.090-2365-4238

https://orangebird2018.amebaownd.com/


Kimono beginner's sapporter
Aya Miyazaki

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