ウチシルベ郡山

起業家紹介 【ウチシルベ郡山 株式会社水魚 代表取締役 名村 考太 】

高齢者に、最適な住宅や施設を無料で紹介。

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大学では英米文学を専攻しましたが、「文学青年だったわけではありません。少年時代は、マラソン・ランナーをめざしていましたが、走りすぎて後脛骨筋腱機能不全になり、断念せざるを得ませんでした。でも、ゼミで学んだ『芸術におけるリアル』は、“芸術”をさまざまに置き換えて、今でも、物事の判断基準になっています。ビジネス・トークも、内容にリアリティーがないと、相手を説得できません」と、名村考太さん。大学卒業後、大手ゼネコンに就職しますが、子供心に自信があったスポーツでの挫折を仕事で取り戻そうと、ヤル気がスーツを着ていたような名村さんは、次第に、大企業ならではの手応えのなさにリアリティーを感じられなくなります。一身上の事情も重なって、4年間勤めた大手ゼネコンを辞めて福島市に移り住み、地元の不動産会社に就職します。2011年、その不動産会社が山形市に出店することになり、代表者として赴任。不動産賃貸仲介ネットワーク『エイブル』のフランチャイジーとしての業務を取り仕切るかたわら、相続支援コンサルタント/AFP(アフィリエイテッド・ファイナンシャル・プランナー)として、《相続支援セミナー》の講師を務めたりもしました。そんな山形時代、『ウチシルベ』を知って起業を考え始め、2018年2月1日、『ウチシルベ郡山 株式会社水魚』を立ちあげます。



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全国的なネットワークと、地域密着の相談員と。

──そもそも、『ウチシルベ』とは?

「家(ウチ)」と「道しるべ」を組み合わせた造語で、高齢者向け住宅や有料老人ホームなどの介護施設を無料でご紹介する全国的なネットワークです。高齢者向け住宅や有料老人ホームなどを探す必要に迫られたとき、どなたもが最適な選択をしたいはずです。しかし、その最適な選択をするために、「どうすればよいのか、皆目見当もつかない」という方が少なくありません。いちばん大変なのは、入居されるご本人と、入居される施設を選ぶご家族とが、離れてお暮らしになっている場合です。その点、『ウチシルベ』は、6,000棟以上の高齢者住宅・有料老人ホームと提携している全国的なネットワークと、地域の高齢者向け施設を熟知した〈お住まい相談員〉を組み合わせて、1人ひとりのご入居者や、そのご家族に寄り添い、最適な施設選びをご提案できます。〈お住まい相談員〉は、日ごろから地域の施設と緊密に連携し、情報の共有を図っているので、ネットではまだ公開されていない最新の施設情報や、信頼関係があるからこそ入手できる施設の詳細情報を、ご相談者にお伝えすることができます。


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ご入居まで、すべてのサポートを無料で。

──「無料で」とおっしゃいましたが?

最初のご相談から、施設のご紹介、ご見学同行、ご検討時のアドバイスなど、ご入居に至るまでのすべてのサポートを無料で行います。ご入居が決まった場合に、その施設から委託料をいただくので、ご相談者から費用をいただくことは一切ありません。


──ご相談者が、『ウチシルベ郡山 株式会社水魚』に連絡してこられるのですか?

たとえば、インターネットをご覧になって直接連絡してこられるというのは、なくはないでしょうが、きわめてレアなケースだと思います。主に、病院のソーシャルワーカーさん、地域包括支援センター、居宅介護支援事業所等のケアマネージャーさんにご紹介いただくことになります。ですから、まずは、ソーシャルワーカーさんやケアマネージャーさんに、『ウチシルベ郡山 株式会社水魚』の存在を知っていただかなければなりません。



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「心の『不』を取り除く」ビジネスの時代。

──病院、地域包括支援センター、居宅介護支援事務所など、地域の施設とのパイプづくりということになると、7年間仕事をしていた山形県で起業したほうがよかったのでは?

山形県にはすでに『ウチシルベ』のフランチャイジーがあったのです。最終的に、まだフランチャイジーのない福島県と茨城県のどちらにしようか迷ったりもしたのですが、『ウチシルベ』の本部が、福島県を薦めてくれたのです。妻が福島県出身ということもあったかな…(笑)。『ウチシルベ』での起業を検討していたとき、プラス材料のひとつになったのは、すでに多くの都道府県にフランチャイジーがあったという事実です。つまり、確実に需要があるということです。バブル崩壊が1991~1993年、生産年齢人口のピークが1995年。この頃を境に、ビジネスのかたちが、「モノの不足を解消する」ことから、「心の『不』を取り除く」ことに変わった──これは、以前に参加したセミナーで、講師の税理士さんが話されたことですが、聴いていて「その通りだ」と思いました。『ウチシルベ郡山 株式会社水魚』も、まさしく「心の『不』を取り除く」ことが仕事です。社名の『水魚』も、「皆様が、水を得た魚のようになれる“人”や“サービス”との出会いを提供したい」という意味で付けました。



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いかにして収益を上げるか?──30のモデル。

──需要が見込めるとはいえ、ゼロから始めるのは、大変でしょうね?

2月1日は登記上の設立で、コワーキングスペース『co-ba KORIYAMA』を拠点に実働し始めたのは、5月の連休明け頃からですが、実質的には1年間は助走期間だと考えています。今まで経験してきた不動産仲介とは異なるという意味ではゼロからのスタートですが、蓄積した情報に基づいて、ニーズに合った最適な物件をお薦めするノウハウという意味では、必ずしもゼロからではありません。幸い、いかにして収益を上げるかについては、フランチャイジーとしては31番目ですから、30ものビジネスモデルがあるわけです。これまで、「人間万事塞翁が馬」で過ごしてきましたが、起業し、スタッフもいますので、「なるようになる」というわけにはいきません。「積善の家に余慶あり」という言葉があります。仕事でもプライベートでも、善行を積む日々を過ごしながら、万全の準備をしたいと思っています。



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相続と事業継承に関するコンサルタントも。

──3月に、創業者・経営者等交流《5分で事業を語る! ピッチイベント》で、優秀賞を受賞されていますが、発表されたのは『ウチシルベ』とは別の事業計画とか?

事業継承のサポートですね。『ウチシルベ』とは別の話ではあるのですが、『株式会社水魚』の定款にも、事業のひとつに、「相続及び事業継承に関するコンサルティング」を記載しています。起業を考えたとき調べてみたのですが、起業と同じくらいの廃業があるのです。とくに中小・零細の会社には、需要はあるのに、後継者がいなくて廃業してしまうケースが少なくありません。中小企業庁の調査でも、「廃業予定企業であっても、3割の経営者が、同業他社よりも良い成績を上げている」、「今後10年間の将来性についても、4割の経営者が、少なくとも現状維持は可能」と回答しています。調査報告書は、そうした企業の廃業によって「当該企業が維持している雇用や技術、ノウハウが失われてしまう可能性が高い」としています。いわば社会的な資産がなくなってしまうのです。もったいないですよね。もちろん、一筋縄ではいかない課題で、打ち出の小槌のような妙手があるわけではありませんが、問題提起という意味で、発表させていただきました。



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株式会社 水魚

〒963-8023 福島県郡山市緑町9-12

TEL.090-9382-5447

https://www.osumai-soudan.jp/


代表取締役
名村 考太

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